
役員解体新書(沖田 専務取締役)

普段話す機会が少ない役員のことをもっと知るべく、社員がインタビュー。
仕事のことからプライベートまで、役員のヴェールを剝がします!
プロフィール
専務取締役 沖田 竜司
略歴
※「N」はNEXCO東日本
1964年 | 鳥取県生まれ |
---|---|
1988年 | 日本道路公団入社 |
2011年 | N関東支社水 戸工事事務所長 |
2013年 | N本社 監査役室調査役 |
2016年 | N新潟支社 道路事業部長 |
2018年 | 日本通信エンジニアリングサービス(株)<出向> |
2022年 | N本社 業務監査室次長 |
2023年 | (株)ネクスコ・メンテナンス新潟 |
好きな言葉
【深く掘るには幅がいる】
石川島播磨重工業や東芝の社長を歴任し、経団連会長も務められた、エンジニアであり実業家の、故土光敏夫(どこうとしお)氏の言葉です。専門性を高めていくことは、狭い分野を深く知ることだと思いがちですが、穴を深く掘るためには地面を幅広く掘る必要があるように、何事も幅広く知ってこそ深めることができる、という意味です。私も50代になって知った言葉ですが、自らを律する言葉の1つとして心に刻んでいます。何事も深めよう・高めようとするならば、視野や知識は常に広く持たねばなりません。
趣味
「無趣味」です。あえて言うなら「趣味探し中」でしょうか(笑)。何かあった方がいいんだろうな…と思い、昨年単身赴任になったことを機に小さな電子ピアノを購入し、妻が長年やっているピアノに挑戦しました。…が、今では段ボールの中で眠っています(苦笑)。
休日の過ごし方
上記の通り、趣味探しに勤しんでおります。ピアノの他には料理にも挑戦してみました。こちらは比較的、意欲も行動も続いています。おいしくできるとうれしいですね。
社員へ向けて一言( 社員に求めること)
今日の仕事をこなすことだけに終始するのではなく、明日、来年、さらに先の未来のことを考え、創意工夫と改良改善を積み重ねる。そのために、絶え間なくチャレンジし、創造的な仕事をする。皆さんもすでに取り組んでいるように、私自身も常にこの姿勢を忘れず、一緒に取り組んでいきたいと考えています。
インタビュー

昨年着任されましたが、当社の印象はいかがでしょうか?
普段私がいる本社での印象ですが、着任当初、オフィスのあちこちから会話が聞こえてくるのが意外でした。パソコンでの仕事が当たり前の時代、黙々と作業している雰囲気に慣れてしまっていたので。自然と会話が聞こえる社内は、とても良いと思います。「あの人は今あの仕事をしているんだな」とか「あのことで悩んでいるんだな」ということが、自然と共有できますしね。
確かに、当社はよく会話が聞こえてきますね。「とても良い」と言っていただけて安心しました。話は変わりますが、ご経歴の中に「日本通信エンジニアリングサービス(株)」とあるのですが、これはどういう会社ですか?
東京新宿にあるKDDIの子会社で、全国の高速道路に埋設された基幹系光ケーブルネットワークの運用・保守を主に行う会社です。NEXCO東日本・中日本・西日本から社員が出向しています。全く畑違いの通信会社ですが、コロナ禍となった時の対応の速さはさすがだと思いました。すぐにネットワーク環境を整え、一斉に在宅勤務に切り替わりましたからね。
その他、ご経歴の中で印象に残っているお仕事はありますか?
水戸工事事務所長時代のことですね。ちょうど私が着任したのが、東日本大震災が発生した翌月の2011年4月。東関東道の茨城~鉾田間の新設に当たり、地元の方々と設計協議を進めているところでした。あんなに大きな災害が起こったので、もうそれどころではないだろうと思い、「何か困っていることはないですか?お手伝いします」と伝えるつもりで、市長に着任のごあいさつに伺ったのですが、「調印式はいつにしますか?日程を決めましょう!」と、想定外の回答をいただき驚きました。高速道路の新設が復興の一環、復興に欠かせないものと捉えてくださっていることが分かり、気が引き締まりました。

高速道路は社会インフラとして、有事の際も行政機関から期待されるということですね。
そうですね。そして、その高速道路の安全・安心を維持することが、メンテ新潟の使命になりますね。
その使命を胸に、当社のあるべき姿をどのようにお考えですか?
世の常として、他に先駆けて何かをする「パイオニア」になることは大事なことですが、我々は 「安全・安心を維持すること」が使命であり、変わることのない仕事の本質です。ただ、世の中は常に変化していますので、その変化に合わせてやり方を変えていく必要はあります。確かな情報を得て、変化を感じ、自らを進化させる。自らの務めを深化させながら、真価を高めていく。これが、当社のあるべき姿だと思います。